筑豊電気鉄道  2000形
 
  西鉄からの譲渡車ながら、初めての筑豊電鉄の車両になった2000形。2両編成の車両もいましたが、現在は3両編成のみ存在しています。大きく上がったひし形のパンタグラフ、そして丸みがかわいいヘッドライト・テールライト一体のケースが良い感じです。
7編成が導入されましたが、運用数の減少から2編成が廃車され、さらに今後の超低床車増備次第でまとまった数の廃車が予想されます。私としてはこの雰囲気は筑豊電鉄、特に仲間から直方にかけてのノンビリした雰囲気に合っていると思うだけに、いつまでも走っていて欲しいものですが…。塗装も7編成いた時は7色の塗り分けを行っていましたが、現在は5色になっています。
(取材・撮影 筑豊電気鉄道線・黒崎駅前〜筑豊直方)

 

 

 

 
車内全景です。左の画像は中間車から、右の画僧は端の車両から3両通しで撮影したものです。3両通しで片側4ドアずつ配置されるよう互い違いのドア配置が大変目立ちます。また、キノコのような貫通路に蘇芳色の座席がなかなかローカル線らしい雰囲気を十分演出しています。近年は優先席のモケット貼り替えが行われているため、右の画像のように賑やかな光景も一部では見られます。
改造時期などの差で吊革の持ち手部分の形状が異なる様子が2枚の画像から伺えます。

 
中間車から先頭車、また先頭車から中間車方向を見た時の車端部の様子です。大きなキノコ状の貫通路には幌が設置されていますが…この幌のたれ具合がこの車両の最大のポイントです。天井にぶら下がっている吊り具にいわば「のっかる」ような状態で幌が設置されていて、こすれる音、たわむ音等普段の電車ではちょっと味わえない音の風景がここにはあります(^^; この貫通路の周りに設けられたビスの頭がまた良い味出しています。
下には丸い床があります。連接台車故の構造で、こちらは関東で言えば江ノ島電鉄などでもお馴染みの光景です。

 
乗務員室との仕切りです。左の画像は直方方先頭車の仕切り、右の画像は黒崎方先頭車の仕切りです。3000形と似たような配置の仕切りに落ち着いていますが、この形式も運賃箱の設置はなかなか窮屈なところになってしまいました。
この形式もテレビがついていたそうですが…今は運賃表示機の画面が大きく登場しています。
さて、2枚の画像で明らかに異なる設備があります。間違い探し!!と張り切って紹介するのも流石に恥ずかしいものがありますが…いかがですか?

答えはこちら。なぜか直方方先頭車にはファンデリアが設置されています。東芝製のもので、有名なところでは阪急の通勤車で見ることが出来ます。が、なぜ1ヶ所だけ?そして設置目的は…?!


天井を幌から見ています。分散型クーラーや丸みを帯びた造形に昭和の香りを感じます。空調関係は中間車も含めて分散型クーラーだけで、いよいよ1ヶ所しか無いファンデリアの存在が浮いてしまっています(^^;;
そして、中吊り広告が線路と平行に設置された物があります。路面電車らしい設置方法です。

床は灰色一色。ターンテーブルから見ていますが、床には特に立ち止まらないでください!とわかるような表示等はされていません。実際ここで立ち止まっての移動はオススメできません。車掌さんが頻繁に車内を行き来するからか、接続部分の塗装にベテランの味が出ています。

 
扉は全て折り戸です。ステップもついていますが意外と段差は高めで、乗り降りの際には要注意です。そそ、中から簡単に施錠することもできますがやったらもちろん車掌さんに怒られます(^^;; ので良い子はいじらないように。
一応窓枠の部分に保護棒がついていますが、正直手すりとしての役割は果たしきれていません。特に入口は窓の下、低い位置に横方向の握り棒を設置しても良いと思います。


窓周りです。単純明快2段窓です。やけにあっさりしているなぁ…と思ったら、画像の部分には網棚がありません。網棚は先頭車両の優先座席の上などごく一部のみの設置です。網棚が本来ある部分も含めて吊革がかなり踊るので(^^;; 初めて乗った時には結構頭上が気になったものです。

 
座席です。ドア脇のショート・ショートな空間の推定2人掛けからです。違いは袖仕切りのみで、右の画像は先頭車、左の画像は中間車の様子です。奥行きが狭く、背もたれも垂直気味でいかにも路面電車のような出で立ちの座席ですが、結構座面は硬めのセッティングで、3000形よりも疲れない印象でした。車端部、肘掛の作り方が良い感じです。この妻面の余裕、恐らく床の影響で作らざるを得なかったと思われる妻面の余裕、昨今の多くの通勤電車で忘れ去られた大事なコトを伝えています。

 
側窓3個分の妻面までのロングシート。右の画像が先頭車、左の画像は中間車です。両者の違いは…あるのやら(^^;; 袖仕切りのバリエーションが充実しているのも特徴で、このパートは曲面を活かした鉄道車両らしいものを用いています。その隣のドアエンジンのボックスもそうですが、配線や駆動装置の関係で座席脇はどこを見ても賑やかです。脇に物を置く使い方はできません。


乗務員室の仕切りとドアの間には車掌DJブース…間違えた、車掌ブースがあるため、座席を撮ると必然的に車掌ブースも写ってしまいます。ちょっと高めの仕切り壁、車掌側にもクッションを設けています。妻面の余裕は乗務員室との仕切り側には残念ながら反映されていません。

先頭車にはドア〜ドア間の座席が設置されており、優先座席との組み合わせになります。近年設定されたのでしょうか、古い車両には似合わない柄のモケットはなかなか目立ちます。3000形と設置場所を揃えたため、中間車には優先座席の設定はありません。運転手からは良く見えますし、後ろの車両にいることが多い車掌ブースからも案内しやすい位置です。


平成27年5月現在、筑豊電気鉄道のWEBサイトで車両運用がわかるようになっているので、割と簡単に会うことが出来ます。西鉄の軌道線出身の3連接車は他にも熊本市交通局、広島電鉄でも見ることができますが、前者は運用離脱中、後者もいつ走っているか…わからないので(^^;; 割と出会いやすいのは筑豊電気鉄道の良心でもあります。
で、私は…この幌でもうお腹一杯です(^^;;; このポジションで直方までまったり乗り通す春の午後…車内学冥利。
 
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