千葉都市モノレール  0形
 
  平成24年、これまでの千葉都市モノレールを一新するデザインで登場しました。URBAN FLYERとの愛称を持ち、ロゴも至る所に散りばめています。公式サイトでは平成27年現在運行時刻表が掲載されており、看板車両に育てたい思惑もチラチラ…。この手の車両は汎用車としてひたすら増備するより、現状の数編成に留めておいた方が看板車両としてのレア度が増すのですが…まさに4編成が増備されたところでピタッと増備が止まってしまっています。
デザインアレンジが難しそうな懸垂式モノレールで大胆なデザインを取り入れた外観はなかなか目立ちますが、デザインに沿ってカットした窓枠を見るにつけ、近い将来ラッピング広告になったらきっと今より100倍ダサくなるんだろうなぁなんて思います。余計なお節介ですね(^^;
(取材・撮影 千葉都市モノレール・県庁前/千城台)

 

 

 


車内全景です。2ドアロングシートは1000形と同じスタイルですが、明らかに以前よりもコントラストが激しい車内に仕上がっています。編成中央を中心に2両同じ構成に仕上がっています。従って車椅子スペースも2両で2ヶ所ずつ、計4ヶ所設けています。
夜乗ったため第一印象がやや暗めでしたが、これだけコントラストが激しいと昼と夜で別の雰囲気を持ちそうな気がします。昼と夜で別の顔…さすが、栄町を通るだけのことはあります(殴
外観は整っていますが、どうも車内に散りばめられた色の一つ一つの主張が激しく、落ち着きません。


車端部の様子です。一部の車両では「非常時以外通り抜け禁止」のはずの貫通扉が車体の揺れに合わせて開いたり閉じたりしていましたが…その仕様で大丈夫でしょうか?通り抜け禁止はピクトグラムでも示されています。
木目とガラスのような青緑色を使った妻面、キレイな色なんですが縁の銀色がこれまた自己主張…広告枠としては有望ですが、車端部に座ると映り込み共々気になって落ち着きません。


乗務員室の背後は車椅子スペースを兼ねた立席スペースになっています。仕切りのドア形状がユニークで、スポットライトとともに鉄道車両ではなかなか味わえない雰囲気に仕上がっています。細かいところですが床材を壁面まで立ち上がり5cmほど貼っている点は地味ですが美しささえ感じます。
当初は最後尾の助手席区画を開放して後方展望を堪能できるような話もあったようですが、その後立ち消えになっています。折り返し時間などを考えれば賢明な判断です。

 
外観に沿って窓枠を工夫した様子が激しく伺える車椅子スペースです。どちらも吊革と腰掛け用のクッションを設けて居住性を向上させています。ただ、横方向の握り棒は助手席側の車椅子スペースのみです。車椅子固定器具が入っていそうな蓋がありますが、戸袋に直結した蓋かと思われますので開けることはできないと思います。本来この手の設備には忍び錠に対応した鍵穴でもつけそうな物ですが…ちょっと気軽そうな佇まいは危険です。
非常通報機がさりげなく埋まっている点もポイントです。


天井です。中央はツルンとしていて、両脇に蛍光灯が、そしてつり革も設けられています。蛍光灯はスポットライト代用で設けられていない部分もあります。パッと見て冷房の吹き出し口が見当たらない不思議な車内ですが、車内の冷暖房は完備されているのでどこから吹き出しているのか探してみるのも面白そうです。


床はブルーブラックを基本にした模様、そしてオレンジ色で滑り止めをプラスしています。
床材にこの色、結構気に入っています。

 
ドアです。両開き扉はかなりカクカクシカジカしております。ドア上にはLED表示機を標準装備。このあたりの色使いが少々安っぽい感じもします(^^;;
この画像ではまずわかりませんが、「!」の下側の窓は着色ガラスを使用しています。挟み込み注意のステッカーを外側に貼っていますが、ドア窓に何も貼っていない点は好感が持てます。
LED表示機は次駅案内・行先案内・ドアの開く方向を教えてくれるくらいで、液晶ディスプレイ導入が流行りの昨今としてはシンプルな情報提供です。本当に必要としている人にはこれくらいが丁度良いと思います。


白い窓枠は戸袋窓以外は上部のみ開閉可能です。太い窓枠が白く塗られてさらに太く見えます。そして窓枠を無視した背もたれ…大胆です。


ドア〜ドア間は卵のような丸みを帯びた座席が11人掛けでスタンバイ。背もたれの長さを長めに確保して、1人分の左右のバケット形状を強めに設定した座席です。片持ち式で、硬め基調の座り心地は座る人を選びそうな窮屈さを感じます。包み込むようなバケット感は時と状況によってかなり狭く感じさせるもので、事務椅子や車のフロントシートとは一線を画した座席に仕上げて頂くべき物だと思うのですが… あと、オレンジの色のバラバラ具合が意外と目立ちました。モケットの手入れを入念にしないとすぐにくたびれ具合がバレてしまいます。

 
車端部は色を入れ替えてオレンジの割合が多い座席を優先席にしています。袖仕切りもオレンジにすればもっとずっと目立ったのですが…こちらもこすれ具合、くたびれ具合には敏感です。
シンプルな色使いですがモケットには緩やかに凸凹がついています。座面の位置がちょうどいいのか、はたまたやや低いせいか、足を投げ出したくなる人が多いのが印象的でした。
フレームの白が見え隠れしていますが、うーん、ここだけ切り取ってもコントラストが激しい…。
そそ、優先席の上には網棚もあります。荷物が多い人は優先席へ……とは書いてありませんでした。できれば反対側も欲しいです。


袖仕切りは弧が印象的なスタイルで、モケット張りの部分はクッション性はあまりありません。立客との分離としてその形状の袖仕切りを採用するのは若干無謀ですが、網棚が無い分大胆なデザインも採用できる自由さが羨ましくも感じます。


グッドデザイン賞と銀の縁の主張が激しい妻面。ガラスの奥、和紙を挟むとより一層きれいに見えそうです。えぇ、飛んできたものをつかまえて標本の如くベターッと(ry


最後にこの車両の目玉、下が見える窓です。下から見ても窓越しの景色がしっかりはっきりわかります。
当初は後ろのスペースを開放してギリギリのところまで景色を堪能できるような計画があったようです。この状態でも十分楽しめるので、実際開放してもしなくてもあまり変わらないような気がしますが、折り返し時間の他にも開放が取りやめになった理由、ありそうな気がします。
えぇ、うら若き乙女がガラスの上に立った時、窓の下から…
東京タワーの展望台の高さでモノレールが走っていたら許されていたとは思いますが、さすがにこの高さでは笑うに笑えません。駅の構内で寝そべるのはもちろん禁物ですョ!
 
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