愛知環状鉄道  300形
 
  この外観を始めて見た時にはあまりの派手さにビックリしてしまいました。転車台で一回転したら床屋さんのサインになりそうな塗装ですが、300形は100形、200形の両運転台版として1988年に2両が登場しました。足回りなどに101系など国鉄で使われていた物を使っていたものを再利用し、第3セクターとしては珍しいツーマン運転の車両となりました。その後、順調に客足が伸びて300形は合計5両にまで増えます。今回はこの途中で増備された、1992年の増備車両をご覧頂きます。
しかしながら足回りの老朽化が仇となり、愛・地球博の輸送に活躍をした後は全車運用から退き、現在愛知環状鉄道はJR車を除くと2000形のみの運転となっています。ちなみに左の画像のうち、一番手前が300形、真ん中が100形、そして後ろが200形になります。えー…3・2・1♪にはならなかったんですね(^^;;
(取材・撮影 愛知環状鉄道/岡崎駅)

 

 

 


まずは車内全景からご覧下さい。・・・なんか、全体的にだらっとした印象を受けます。外観のメリハリの良さとは裏腹に車内の色はどれも鮮やかでも地味でもない、妙な色でした(^^; 90年代の頭の増備だったのですが、どうもデザイン的にも雰囲気にも80年代の通勤・近郊形というイメージが先行してしまいます。他の車両に内装を合わせたのかもしれませんが、これがまた300形の味でもあります。
3ドアでセミクロスシート、側ドアは全て片開きになります。300形に限って両端はどちらも運転台になります。

 
車端部になります。半室運転台になっており、右の画像のように中央の通路が締め切りになるようにバーが設置されていますが、左の画像のように連結時には助手席側に立ち入ることができるようになっています。
ただ、仕切り壁のつくりがちょっと中途半端で、ちょっと実用本位で「見た目」が犠牲になっているような気がしてなりません。最近流行の「 ●| ̄|_ 」の左半分になんとなーく似ていませんか(^^;;

そして先頭部には右の画像のようなアイテムも。「ごみ箱」の文字スタイルがいけてます。なお、ワンマン機器などは搭載されていません。


天井の方を見ていきます。フラットなつくりになっています。が、吹き出し口はラインデリアではなく個別の小さいものが左右2列にポツリポツリとあるスタイルです。103系や113系のそれと似ていますね。
また、扇風機も設置されています。白い羽に白い金網、なかなかサマになっていますが同時にここでも外観とのちぐはぐさを受けます。ちなみに壁に設置してあるボタンで動かしたり止めたりすることが可能です。


床の方は青系統の一色張り。灰色と同じでゴミを目立たなくさせたり、周りの色をある程度引き立て、かつ引き締める効果はありますが、ちょっと地味ではないですか?(^^;; この配色にはちょっと不協和音を感じました。


側ドアにテンポ良く進みます。かなり大きい片開き扉で、吊革などの増設はありません。ドアに手を挟まれないで!といったステッカーが下の方に貼られていますが、わかりやすい、禁煙マークみたいですね(^^;;
ちなみに後継の2000形は両開きドアになっています。
ドア脇には愛知環状鉄道内の運賃表が記載されています。しかも左右両方に(^^; ワンマン運転はやっていないので、岡崎駅の乗り換えは連絡通路を伴わないものなので清算などに考慮したものなのでしょう。小さい文字になってしまうのは仕方がないことです…。


そのドアにはこのようなものが剥がれそうになりながらもしっかり貼られていました。
キッコロとモリゾーもこんな所でこの車両にこんな形で会えるなんて思っていなかったでしょうね。で、運賃は?(殴 あと座席の撤去代は??(殴
とにもかくにも、あいちクリーンキャンペーン、愛・地球博が終わっても続いて欲しい事業であります。


そして鴨居部にはこのような温度計もありました。よく定規の後ろに貼ってありました。子供の頃黒い部分を指でこすって無理矢理温度を上げていた記憶が甦ってきます。あぁ恥ずかしい・・・

ちなみに真冬だからでしょうか、緑色の数字は出ておらず開店休業状態でした。


側窓です。テーブルや帽子掛けが無いのが若干寂しいですが、下段固定、上段は下に開くという2段窓の形式をとっています。下段固定はもうすっかり色々な所で見ますが、上段が開く幅を細かく設定できるのは「開けるか閉めるか!」しかできないかつての国鉄通勤車から一歩前に進んだ感覚になります。


そして壁面には先ほどご案内した扇風機のスイッチです。単純ですね。

 
座席はまずはロングシートから。中央のドア周りには右の画像の3人掛けが、両端には左の2人掛けの座席が使われています。いやぁ見た目がかなりカチンコチンですね(^^;;;
濃い目の赤紫色のモケットを使ったもので、形状ははっきりしていませんがバケット状の物を使用しています。そのせいでしょうか、結構硬めな座面になっていてあまり沈み込みません。東京の電車だと東急8000系の座り心地がこれに近い感じです。恐らく素材が影響しているものかと思われます。

そして2人掛けにはシルバーシートもあります。鶯色のモケットで、やはりバケット状になっています。
袖仕切りは肘掛を兼ねた2段式のもので、戸袋と干渉しないような工夫がされています。ちょっと上段の方のバーが煩いかなぁといった印象がありますが、実用的な面ではあまり問題はありません。
ちなみに袖仕切りに話題を移した途端しきりに寒さを感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、始発駅では一番端のドアのみを開け、他の扉を閉めるなどの保温措置が取られていました。


続いてクロスシートになります。こちらはドア〜ドア間に左右合わせて2組8人ずつ座れるようになっています。固定クロスシートで、背面は化粧板がきれいに貼られ、その上にはスポッとヘッドレストカバーがかけられています。
そして取っ手も取り付けられています。随分と小ぶりなものが使われていて一度に多くは掴めませんが、手を横ではなく縦にして掴むので掴みやすくなっています。


中央にある4人一組のクロスシートはこんな具合。赤紫のモケットはロングシートのものと共通ですがそこにヘッドレストカバーがくっつくと芋最中のような色になりますね(^^;; こちらもバケット状で、ヘッドレストの位置関係や座面の硬さ、奥行きの短さもあって、どうも身体にしっくり馴染めない座席でした。また、ヘッドレストは背もたれよりも少し出っ張っている部分があり、そこにジャストフィットさせることが着座位置が幾分前にずれる原因なのでは・・・という印象も持ちました。自主的なリクライニング姿勢ってやつですね(^^;;;


そして端っこの2人掛けのクロスシートはこの通り。肘掛は側面にモケットが貼られているもので、右側の曲線がこの座席にはあまりない柔らかさをだしています。そしてアームレストはヘッドレストと色を合わせています。見事な連携プレーです。


そして最後にはヘッドレストカバー。この車両の最大の特徴であり、山吹色のカバーが一つ一つ独立したヘッドレストにかかっているからこそ、この300形が存在感を表すわけで(^^;;; バケットシートと共に「1人1人を区別する意識」がはっきりと伺えます。
先ほどチラッと見えましたが、他の車両がアイボリーのカバーなのに対し、こちらは山吹色。ビニール地なのですが、ゴワゴワした感覚を受けました。そうそう、リッチそうに見えるのも役得ですね(^^) この地方ではヘッドレストカバーをつけた車両を良く見かけるので普段使っている方はそう感じられないかもしれませんが…いいなぁ・・・(ぇ
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