東京メトロ 東西線05系[ワイドドア車] | ||
遠近法の賜物・・・なんてことはありません(^^; 平成3年〜4年にかけて製造された05系5本は、このようなワイドドア車として登場しました。これはラッシュ時の乗降時間を短縮したい!という鉄道会社の切実な願いを現実にフィードバックしたもので、先頭車の乗務員室後ろ以外のドアは全て幅を広げました。 これでオデブな私もら〜くらく通過できます(^^) しかしながら座席数減少を招いてしまったこと、またたいした乗降時間短縮にならなかったことなどから、その後の増備は従来の幅のドアに戻っています。 現在も東京メトロ東西線と、相互直通している東葉高速などで活躍しています。 (取材・撮影 東京メトロ東西線/中野) |
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車内全景です。ドア幅は広がっても4ドアロングシートは変わらず。 全体的な雰囲気はこれ以前に登場した東西線05系と同じです。ただ、窓が多いせいでしょうか、昼間に地上区間で乗ると明るく、眺めがいいな〜なんてノホホンとしてしまいます。 ただ、明るすぎて若干しまりがない、ゆる〜い雰囲気が漂っているのも否めません。 中間車の車端部です。これは自分の想像ですが、このエリアにおいて2人掛けの腰掛しか置けないという構成に対してGOサインを出すか出さないかは相当悩まれたのではないかと思われます。ワイドドアでない車両はこの部分の座席は4人掛け、つまり車端部の定員は半分減ってしまっています。これが良かったか悪かったかはその後の車両増備を踏まえてご自由に判断してください。 貫通扉も化粧板。妻窓も戸袋窓もあり、ここも開放感は抜群です。 乗務員室との仕切りです。仕切りの扉が若干右によっていて、左右非対称の窓ガラスがその両隣にあります。 扉が右に寄っているのは非常口へ一直線!というのと運転席のスペースを広くしたいという思惑があるからなのですが、個人的にはちょっと洒落ているなぁ…なんて思います(^^; 着色する意図がよくわからない着色ガラスもまた然り。 吊革は先頭部分までぐいっと伸びています。 乗務員室仕切り扉の着色ガラスがチラッと目立っています。天井です。 フラットな天井はワイドドア車に限らず05系の標準仕様。剥き出しの蛍光灯は東京メトロの標準仕様。 吊革には三角形の上にプラスチックのケースみたいな物があり、吊革の「輪」を作るビスが表に見えないように工夫されています。もう少し大きかったら広告サイズだったのですが…必要最低限のかわいい大きさに収まっています。 床も05系標準仕様。ただし25番編成からの、俗に言う「新05」とか「ソニック05」はこの柄ではありません。 両端には濃い目のブルーグレー(^^; そして真ん中にコルクのような色を一直線に通しています。 さりげなくフットラインを作っていますが、この頃は積極的に「濃い色×薄い色」という組み合わせをやっていたんですね…と、ついつい懐かしくなってしまいます(^^;;; ブルーグレーは「東西線の電車!」という識別にも一役買っています。 さて、いよいよ扉に参ります。まずは乗務員室の背後のドアから。 こちらは通常サイズの1300mmのドア幅になります。LED表示機の納まり具合もぴったりです。 そして何よりも白い化粧板がきれいです。 それでは軽量級チャンピオンに代わって、超重量級チャンピオンの登場ですどーぞ!! はいこちらがワイドドアになります!決して画像を引き伸ばした訳ではありません。 先ほどの画像とLED表示機の横幅を参考に比較してみてください。その巨体ぶりがおわかり頂けると思います。 幅はおかわり君もびっくりの2m。片側のドアだけで1m。ドア窓も伸びきっちゃっています。 それでも丹念に、白化粧板を貼って周りとの違和感をなくそうと努力しているのには涙が出てきます。 外から眺めてみます。皆さんもぜひこの迫力あるボディを体感してください。今でも2mでガツガツ頑張っています! さてLED表示機です。蛍光灯と若干暗い主が写りこんでしまってすみません。 1行表示の丸ドットで、行き先はもとより種別やドア開閉方向、そしてお知らせなども流れます。 営団時代はメトロマークもこの表示機ですい〜っと流れてきたのですが、東京メトロのマークは果たしてすい〜っと流れてくるのでしょうか。 ちょっとカバーの色味が他の化粧板と異なるのが気になります。 05系といえば、戸袋窓の無いスタイリッシュな出で立ちが話題を呼びました?!が、このワイドドア車では戸袋窓がなくなると車内が暗くなってしまうことから、戸袋窓を復活させています。 そのため、ドア〜ドア間の窓配置は、戸袋窓〜側窓(1枚桟なし)〜戸袋窓という格好になり、ちょっとぎくしゃくした外見にはなったものの、暗さは払拭しています。 さて座席の方をみていきます。まずはドア〜ドア間の6人がけの腰掛から。 普通ドア〜ドア間の座席というと7人掛けが主流なのですが、ワイドドア化の影響をもろに受けて1人分減っています。 そしてバケットシートの採用で「意地でも5人掛けにはさせないぞ!!」という気合が受け取れます。 モケットは画像よりもきれいな赤をベースに、背もたれに青や白のラインを含めた柄がプリントされています。このプリントも1人ずつの座席区分を意識しています。 そして車端部の2人掛け。この2席は肘掛がやたら充実していて(^^;;特に右の席はお買い得!ではないでしょうか。 座り心地ですが、適度に沈み込む分悪くは無いと思います。触り心地も自分好みでした。ただ、恐いのは座面のヘタれでしょうか。一時よりもホールド感が若干ゆるいかなぁ・・・という感じがしました。24時間戦いきる前に、詰め物の補給を。 そしてクローズアップ袖仕切りです。いやぁ実に妙なフォトです(^^;; 袖仕切りから網棚まで一体化された構造は6000系の設計をそのまま引き継いでいますが、新たに肘掛に相当する部分は鉄パイプに変更、よりゆったり肘が置けるように工夫されています。 さてこれまた妙な角度から優先席の様子です。 モケットは赤と対をなす青。背もたれには例によってライン柄のプリントが。ただ、今回は着席区分はされていません。 画像はドアの前から優先席方向を向いて撮影したものですが、思ったよりも狭く感じます。2人掛けの腰掛では無いような感じさえします。この部分の座席に関してはバケット形状にして正解だったな、と思います。 それにしても・・・携帯電源オフステッカー、頑張りすぎ(^^;; 最後に車椅子スペースですが……や、やっぱりでかい(^^;;;; 妻面にもしっかり握り棒が設けられています。 戸袋窓が真横にくるので、ドア開閉時には車外への視界が一瞬遮られることになり、若干うっとうしいかもしれません。 |
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