東京メトロ  1000系
 
  平成24年から順調に増備を重ねている銀座線の新型車両です。今までと同じような3ドア6両編成ですが…ものすごく明るいんです、雰囲気が。地下鉄博物館に展示されている銀座線車両を基にした黄色をラッピング…と聞けば「嗚呼、あの色かぁ…」と思うところですが、実際に地下空間に入れると鮮やかな黄色はレモン色…とでも表した方が良いような色で、帯のオレンジも黄色に見えてきそうな勢いです(^^;;
前照灯を中心にレトロな雰囲気を押し出した前面は大きく下に伸びたガラスとブラックフェイス処理がこの系列の独特の表情を作っているようにも感じます。懐かしいではなく、新しいが先行してしまう表情です。この顔で丸ノ内線あたりにも進出して欲しいものですが、あちらの02系は延命更新中…しばらく銀座線独自の顔になりそうです。
(取材・撮影 東京メトロ銀座線 上野〜浅草)

 

 

 


車内全景です。東京メトロの車両としては造作が「おとなしめ」な印象を受けますが…それでも鮮やかな外観に呼応するような爽やかな車内に仕上がっています。01系が持っていた暖かみとは一寸違う爽やかさです。3ドアロングシート車です。
01系の車内から座席モケットの色イメージをそのまま持ってきている格好で、銀座線の車両であることを明示するのに一役買っています。ただ、あまりモケットの色が目立たないのは大型の袖仕切りのせいでもあって、上半分の車端部の天井の出っ張りも気にならない広々とした空間とは裏腹に、下半分の重たさが気になる今日この頃です。


前面窓を見るとここまで小さい仕切り窓だとは到底思えないのですが…残念ながら01系よりも仕切り窓は小さくなってしまいました。尤も地下区間が多勢を占める銀座線、当初から前面展望は望めたものではなく、飾り気の無い仕切りも地下鉄車と空間の制約の狭間で仕方が無いのかもしれません。
吊り広告の横3連はそのままに、仕切り窓左側に小さくステッカー広告が掲出されている点が可愛いです。

 
中間車の車端部です。各車両にガラス窓の仕切り扉が備わっています。これがなかなか重たいです(^^;;
左の画像が通常モケット仕様で、右の画像は中間車の渋谷方で展開している優先席仕様です。モケットでの区別は近似色ということもあり、なかなか難しいかもしれません。スタンションポールや吊革でカバーしています。
「ほんのり」という表現が的確なさくらいろの壁が美しく、ガラス戸への銀の縁取りがこれまた美しく、近年の通勤車でもなかなか見かけなかった仕切り扉との一体感は見ものです。ただ…その銀縁の中にある消火器はちょっと分かりづらいと思います…。

 
先頭車はどちらも片側が車椅子スペースになっています。01系でもそれなりに目立つ存在だった機器室は1000系でも健在で、妻窓がなくなった分違和感が少なくなった程度です。技術の進歩を以てしても収まらないものは収まりません。
車椅子スペースはその手前、握り棒と非常通報機のみで意外と簡素な印象。立客向けに高い位置、そして妻面の機器スペースに握り棒を設けても良かったのでは?と思います。私的には縦長の細窓が実にGoodです。車椅子スペースも景色が愉しめなくっちゃ♪ですね。


貫通扉には衝突防止を兼ねてピクトグラムを散りばめたデザインを貼って銀座線らしさをアピールしています。子供受け…というよりも外国人向け…といったビジュアルのラインナップで、可愛いは二の次のような感じがします。
この手の遊び心は確かに面白い試みですが、正直ここではあまり人を立ち止まらせたくないだけに、私としては細かいデザインは勘弁してもらいたいところですが…じきに飽きてしまいますかそうですか(^^;


天井周りです。中央にはラインデリアを設けて、周りにはLEDの蛍光灯を。吊革は素材のせいかねじれた状態から復帰するのがちょっともさっとした印象です。この画像では伝わりにくいですが、かつて見られた冷房装置の関係で天井が少し低くなっている構成、この系列ではほとんど気になりません。段差自体の差が短くなったことに加え、吊り広告の配置のうまさ、そして蛍光灯や吊革自体があまり変わらない高さになっている点がポイントです。正直私も車内を見渡してあまり気にならなかったくらいなので…あ、鈍感っていうんですね(^^;;


意外と素っ気ないのが床です。コルク柄のもので、落ち着いた雰囲気を出しています。ドア周りは滑り止めを設けて黄色く区別しています。意外に気になるのがセンターの継ぎ目。素材の大きさ上仕方が無いのかもしれませんが、ちと中途半端な感じが勿体無いです。


ドア周りです。ドアの左側の縁の上がちょうど天井の低くなっている部分の境目になります。すぐそばに吊り広告を配置し、吊革のポジションも左右で変わらないので違和感はありません。ここの構成は素直に上手い!と思います。
ドア自体は窓が大きくとられた化粧板貼り付けのもので、それなりに静かに開閉します。縁周りの握り棒がわかりやすい形状になったのは握りやすさを重視したのでしょうか。また、戸袋部分には路線図を掲出していますが…できれば網棚の上か妻面が良いですね。路線図の下に座った人の気分としては、立客が細かい文字をジッと見られるいわば前のめり気味の姿勢はあまり心地良いものではありません。何人の人が活用しているかはさておき…。


液晶ディスプレイは全てのドアの上にビシッとついています。左の画面は広告がひたすら流れ、右の画面は次駅案内、行先案内などが次々と展開されます。滑らかなアニメーションがキレイです。


窓周りです。ここにも広告が貼られています。地上区間がほとんど無いのでカーテンの設置はありません。
荷棚はあかりとりを兼ねた透明パーツを設けて、荷棚の下が暗くならないように工夫されています。


座席です。ドア〜ドア間は6人掛けです。バケットシートになりました。モケットの柄で区分していたスタイルから一歩前進といったところでしょうか。一見厚みのある背もたれに見えますが、ほぼほぼ垂直に交わる背もたれと座面はあまり沈み込まず、背もたれの横方向のカーブがやたら座席の狭さを強調している印象です。加えて背もたれの上半分がスカスカな感じで、渋谷から浅草まで乗り通すのはちょっと勘弁かなぁ…という座席になってしまっています。地下鉄なのでこれでいいのだ、と言われればそれまでですが…。

 
車端部は4人掛けで統一されています。右の画像は優先席ですが…同系色でまとめているのは如何な物かと思います。正直、01系の色の分け方が完璧だっただけに、踏襲されなかったのが悔やまれるところです。
また、優先席は特にそうですが、モケットの陰影がつきにくい柄なので、1人分の座席幅がどこからどこまでなのかがわかりにくいです。荷棚の影が背もたれに帯状で落ちてきている点も一因になっています。……えぇ、優先席、5人掛けに見えてきたあなたは仲良くなれそうです。4人掛けにしか見えない方は今度青と赤の3Dメガネを貸します(違


そして何をしたいのかよくわからない袖仕切りです。あのぉ、ガラスを使う意味はあるのでしょうか…。
そして、この手の仕切りにはあまり凹凸は作らない方が良いと思うのですが…何かを引っかかることは無いと思いますが、万が一ショルダーケースの肩掛け紐を握り棒の一番下の凹凸に引っかけた拍子に落としちゃって、中身のPCとありったけの現金が車内にばら撒かれ……なんてことは無いとは思いますが(^^;; もう少しスマートな設計ができそうな気がしてなりません。
 
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