東京メトロ  02系[大規模改修車]
 
  2009年から始まった東京メトロ丸ノ内線02系の大規模改修。他社では「リニューアル」「更新」と謳いそうですが、東京メトロでは「B修工事」などと称するそうです。側面帯の「サインウェーブ」の復活のニュースを聞いて驚いた方もおられることかと思いますが、車内も淡いピンク色の化粧板に緑色の床が先祖返りしているようで…と話題になりました。
で、いつしか化粧板が白くなった大規模改修車を取り上げます。
取材上困ったのが編成によって白とピンクの化粧板が混在していることで(^^;; 何もそこまでカオスな状況を再現しなくても良いのに…と冷や汗かきながら思ったこともしばしば。それでも明るくきれいになった車内は車椅子スペースの設置も行き届き、利用者目線では使い勝手が良くなったのではないでしょうか。
現在も丸ノ内線全線で見ることができます。遠くから置き換えの足音も聞こえてきそうですが…足踏みしているとか、していないとか。
(取材・撮影 東京メトロ丸ノ内線・荻窪 他)

 

 

 


今回は5次車の車内を大規模改修した模様をお届けします。車内全景を見るとFRPの窓枠や座席モケット、天井の造作に面影があるものの、総じて明るい車内に生まれ変わったような、初々しい雰囲気に仕上がっています。3ドアロングシートの車内です。
以前の02系の車内は割と02系独特の雰囲気を作り上げていたように感じますが、改修時に交換された袖仕切りを見ると東京メトロの車両っぽさがより濃くなったような印象です。
ん、緑の床?別に驚きませんよ…床の色がカラフルな東京メトロですから…(^^;;


乗務員室との仕切りです。若干天井が低めになっていますが、この画像からはあまり実感が湧きません。
中吊り広告の枚数や仕切りについては改修前とさほど変化が無いかなぁ…と思います。強いて言えば、仕切り扉の窓が少し小さくなったところでしょうか…。前面同様、改修できる部分と、そうでない部分が入り乱れています。
私としては仕切り扉のガラスの色を飴色にしてもらえたらさらに嬉しかったのですが…この明るい車内では却って浮いてしまうかもしれません。

 
車端部です。製造過程や車両によっては貫通扉の両側に窓がついたり、配電盤が中途半端な高さまで設置されていたりすることがありますが…今回取材した5次車の中間車では片側は壁面、もう片側は戸袋窓というスタイルでした。右の画像、優先席仕様は黄色い吊革や手すりを用いていますが、座席モケットの青はこれまでよりも少し見えにくくなっています。
改修を経て拡大されるかな…と思った貫通扉の窓は登場時のままの大きさを保っていますし、隣の戸袋窓の大きさが際立ちます。

 
車椅子スペースは2号車・5号車…つまり先頭車から2両目に設置されています。優先席の区画に車椅子スペースが備わっている車端部もありますが、こちらは荻窪方から2両目、通常仕様の座席に囲まれた車椅子スペースです。
左の画像は02-202、第2編成の車椅子スペースですが…なぜか化粧板の色が白かったので、右の画像の5次車と並べて見ました(^^;; 窓枠から非常通報機の位置まで細かい所にツッコミを入れるとキリがないのはいつものことですが(^^;; 左の画像、3人掛け座席の袖仕切りが02系でよく見かけたモケット巻きのもので…ついつい懐かしくなってしまいました。

そういえば…モケット巻きのパーツ「だけ」を何かの部品販売で売っていたことを思い出しましたが…あれ、使っている人がいたらどのように活用しているか、そろそろ気になるお年頃です…(^^;;;


車椅子スペースは02-202の模様を取り上げます。非常通報機と手すりのみの設備で、非常通報機は壁面にピッタリ格納された物を用いています。側窓が続いているような一体感溢れるデザインは東京メトロならではのデザインですが、改修前後で大きな変化は見られません。

 
天井周りです。LED照明に切り替わりましたが、車両によって灯具に違いがあるようです。このコンテンツでも3種類ほど登場します(^^;;が、そのうちの2種類を載せてみました(^^;;;。元々蛍光灯の配置は間隔を空けて…だったのですが、LED化でその間隔がさらに開いたように感じます。中央にはラインフローファンを設けています。
車端部は若干天井が低めになっています。車内からも若干の段差が確認できる他、ドア周りを比較するとその低さがより実感できます。このあたりは改修後もそのまま…にせざるを得ない部分です(^^;;


一方、大きく変化したのは床です。東京メトロの床は何かと思いつかない色を使うことがありますが、今回はエメラルドグリーンをベースにした模様を採用しています。どうですか…この南北線のような色…(^^;; かつての300形の床を彷彿としたそうですが、細かい模様、そしてドア前の黄色いラインはまさに「今風」です。

 
天井の低さが実感できる乗務員室の後ろも含めて、ドア周りです。吊革の支持方法が低い天井の下で工夫されている様子はいつ見てもジャングルジムのような愉しさがあります…あれ、この感覚は私だけ?!
元々化粧板を貼ったドアを採用していますが、窓ガラスの支持方法がパッと見て変わっています。全てのドアで鴨居部に液晶ディスプレイが2つついています。このあたりは割と整理されたような印象を受けます。
2000系と…というよりも最近の新型車両と比べると、ドアと座席の間の空間が少し広い点は魅力に感じます。


液晶ディスプレイです。左の画面は広告をひたすら長し、右の画面では次駅案内など列車の情報をひたすら流します。先頭車、天井が低い部分で撮影したこともあり、妙な吹き出し口が映り込んでいます(^^;;
2000系の3画面と比べるとどうしても小さく見えてしまうのは拭えません。また、路線図式の案内表示機が長らくお馴染みだったこともあり、一目で路線全体が見えないのは特に遠方から中野坂上から二股に分かれるエリアに行くときにちょっと不安になります。それでも鴨居部に握れる部分を設ける東京メトロのこだわり、02系でも継承されています。

 
側窓です。後年製造された5次車では窓枠の素材にFRPを用いていますが、更新後もこのあたりの差はそのままになっています。懐かしさと言えば荷棚も登場時から変わりません。

 
心なしかモケットの色が微妙に異なるように見える座席、ドア〜ドア間の8人掛けです。恐らく照明の違い、もしくは機材の差が原因でモケット自体に大きな違いはないと思います。ただ、初期に改修した車両は袖仕切りに赤いラインが…(^^;;; もはやカオスです。
座り心地は相変わらずモチッとした平成初期のバケットシートのまま。奥までしっかり腰かけられるのも変わりませんが、2000系に慣れてしまうと横幅が気になってしまいます…。

 
車端部は5人掛けの座席です。5次車の座席です。車端部の窓の有無は時に居心地の良い空間になっているかどうかにつながってきますが…袖仕切りが大型のものになってそれはそれで窪みもあって寄りかかれて居心地がいいのですが、妻面側がツルッと壁になっていると、狭さがより気になります。 優先席は青色のモケットで、このあたりも含めて改修前から変化はありません。
スタンションポールは3人・2人に分割されています。優先席、袖仕切りの手すりは黄色いのに間は銀色のまま…(^^;

 
3人掛け、車椅子スペースの脇の座席になります。この袖仕切りのモケット巻きは良く残ったと思いますが、窓枠を見れば…納得です。

3人掛けの座席はこちらの袖仕切りもあります。よくよく見れば蹴込み板の形状も上2つとは異なります。今回増設された車椅子スペースに対応するための座席でしょうか。窓枠に干渉しない袖仕切りは同じですが、パイプの形状がこれまでとは全く異なります。これもこれで独特ですね…(^^;; そして、これらに優先席モケットが加わるとなると…もうカオスそのものです。うーん、油断大敵…。
 
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